パクチーの王様 ~逸人さんがあやしい物を見ています~
「芽以」
と逸人は呼びかけた。
「やっぱり、二人で秘境に行こう」
いや、本来、秘境に店を構えようと思っていたのは、別の理由からだったのだが。
今、逸人の頭の中では――。
助けを求めるように圭太の方を振り返り振り返りしている芽以の手を無理やりつかみ、山奥へと連れ去ろうとしていた。
最近、芽以は圭太に会っていないはずだ。
自分もなにかの用でひとりが家に帰ったとき、仕事の電話をしていた圭太をチラと見た程度だ。
芽以が、久しぶりに、今の圭太を見たら、絶対、惚れてしまうに違いない。
そのくらい圭太の男ぶりは上がっている。
――と思う。
「それが、さっき、ちょうどいい物件があったから見て……
芽以っ?」
何故か、芽以が突然、目眩を起こしたように座り込んだ。
と逸人は呼びかけた。
「やっぱり、二人で秘境に行こう」
いや、本来、秘境に店を構えようと思っていたのは、別の理由からだったのだが。
今、逸人の頭の中では――。
助けを求めるように圭太の方を振り返り振り返りしている芽以の手を無理やりつかみ、山奥へと連れ去ろうとしていた。
最近、芽以は圭太に会っていないはずだ。
自分もなにかの用でひとりが家に帰ったとき、仕事の電話をしていた圭太をチラと見た程度だ。
芽以が、久しぶりに、今の圭太を見たら、絶対、惚れてしまうに違いない。
そのくらい圭太の男ぶりは上がっている。
――と思う。
「それが、さっき、ちょうどいい物件があったから見て……
芽以っ?」
何故か、芽以が突然、目眩を起こしたように座り込んだ。