初恋はあなたでしょう
手持ち花火
同窓会で、今スーツを着ている君が見れて本当に良かったと思う。あなたが私のことを覚えていたら嬉しい。今日は私の誕生日で今までで一番悲しい日になった。

ゲーム好きだよね。 いつも手に持ってない。

初めてあなたと話をした会話は当時の日記に書いてあった。
これからもう恋はしないと思うから。今生きてる瞬間だけでも恋をあなたに伝えなくてもいいから文にして残しておこうと思う。

憧れだったゲーム製作の会社に入って5年になった。もう回りは結婚してるし子供もいる。27歳になった。十年前はもう結婚してるとか思っていたけど、25歳病気になった。
そして今日、これから1年の残りの人生のカウントが始まる。

17歳初めて出会って、すぐに恋をした。あなたは友達の友達だった。3分の二が男の子だったなかでもゲームをしている私に初めて会った日から知ってるかのように話しかけてきて正直私知らないんだけどな、とか思いつつ話してた。あなたは男友達だって言うから彼女なんて夢は遠いものだと諦めた。それから色んな話をしてた。町にできたパン屋さんの味比べをしたり友達のことを話したりネクタイが長い先生のあだ名をつけたり、本当に色んな話をしてた。時に感情の起伏に身を任せて口を開けば喧嘩もした。

でも、必ずお互いどちらか一時間もしないうちに謝ってた。

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