溺愛総長様のお気に入り。
「やったじゃん!」
「は?」
千春ちゃんは目を輝かせて興奮している。
「姫ってね、チームのみんなから守られるお姫様ってことなんだよ」
「あの……」
「鳳凰にとってものすごく大切な存在ってこと!」
「ごめん千春ちゃん、あたしにはさっぱり意味が……」
守られるとか大切な存在とか、どういうこと?
あたし、この人たちとはなんの関りもないのにそんな存在になる意味が分からないよ。
「だからーーー………」
「いや」
そこへ、煌さんの低い声が割り込んだ。
「姫にはしない……」
で、ですよね?
はぁ……良かった。
と思ったのも一瞬で。
艶っぽい唇から衝撃の事実が放たれた。
「鳳凰のものじゃなくて、俺だけのモノにするから───」