溺愛総長様のお気に入り。
「座れよ」
「は、はい……」
どこに……?
まさか、とは思うけど。
「愛莉はここだろ」
自分の隣を軽くたたく煌さん。
「……」
やっぱり。
なんとなく予感はしてたけど、今日もそこに座らなきゃダメなのかな。
他にも座るスペースはあるのに。
"逆らったらどうなるか"
南里くんの言葉が脅しのようによみがえる。
「……はい」
ちょこんと腰かけると、不意に手を取られた。
「どう?俺のこと好きになった?」
「えっ……」
顔をグッと寄せて掛けられた言葉に絶句。