溺愛総長様のお気に入り。

「座れよ」


「は、はい……」



どこに……?


まさか、とは思うけど。



「愛莉はここだろ」



自分の隣を軽くたたく煌さん。



「……」



やっぱり。


なんとなく予感はしてたけど、今日もそこに座らなきゃダメなのかな。


他にも座るスペースはあるのに。



"逆らったらどうなるか"


南里くんの言葉が脅しのようによみがえる。



「……はい」



ちょこんと腰かけると、不意に手を取られた。



「どう?俺のこと好きになった?」


「えっ……」



顔をグッと寄せて掛けられた言葉に絶句。

< 133 / 401 >

この作品をシェア

pagetop