溺愛総長様のお気に入り。
なんでなんだろう?とは少し思ってたけど特に気にも留めてなかった。
そういうことだったの?
あたしが煌くんの彼女だと思って、人が寄ってきてるの?
「でも気を付けなよー。女の嫉妬って怖いから」
「えっ、怖いこと言わないでよ!」
「ごめんごめん。でも、ほんと気を付けなよ。なんかあったらまずあたしに言うんだよ?」
「う、うん……ありがとう」
でも。
あたしごときが誰からにやっかまれるとか、そんなのあるわけないよね。
煌くんに構われるようになって、自分の環境が変わったことに、あたしは全然気づいていなかった。
このときまでは。