溺愛総長様のお気に入り。


彼の名前は難しくて漢字が書けなくて、ひらがなで書いていた。


そう……確か。



……"たかやなぎ"。




「……っ!?」




煌くんの苗字もたかやなぎ……。


あの時の男の子は鷹柳くん……


てことは……。


──煌くん……だったの……?



「思い出した?」



桜子ちゃんの声が、遠くに聞こえた。


嘘だ……そんなの嘘でしょ……。


あたしをからかい、笑っていたのは……。


煌くんだったの……?


一瞬で、頭が真っ白になった。



ねぇ、嘘だよね?



でも何より、あたしの記憶がハッキリ思い出してしまった。


鋭い瞳に面影があるのを。


記憶の中の彼が、煌くんと一致するって。


……煌くんは、あのときからかっていたのがあたしだって気づいているの?

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