溺愛総長様のお気に入り。
「……」
この人が、電話口で「死なせろよ」って言ってた人なの?
こんな風に素直にお礼を言われると、なんだか体がかゆくなってくるよ。
「い、いえ……」
ほんとはすごーく怖かったけど、黙っていると睨まれそうだったから。
保健室でのことは、忘れてる?
きっと手当たり次第に声を掛けてるだけだから忘れてるよね。
なんの特徴もないあたしのことなんて。
……そうだ。
肝心なことを忘れていた。
「えっと……南里くん?」
そろそろ、どうして南里くんがここにいて彼らのことを紹介するのを教えてほしいんだけど……。
「ん?」
「……」
無言の圧力に意味を察したのか、ひらめいたように顔をパッとした後、少し言いにくそうに口を開いた。