時のなかの赤い糸


遥は手すりにもたれかかると、小さなため息を漏らした。



―――まぁ、信じたあたしもあたしだね…

これが、運命だったらあたしは願い下げ。女の子待たすような男なんて嫌だもん。


きっとすぐ運命の相手が現れるから―――




遥は、渡り廊下を再び歩きだした。




その時、遥は後ろに人の気配を感じて振り替えると、そこには誰もいなかった。




「?」




静かな渡り廊下に、山の木が揺れてさざ波が揺れる音がする




でも、それだけじゃない。




だんだん遥に近付いてくるその音は、なんだかただならぬ事が起こりそうな



そんな気さえした。




「???」




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