時のなかの赤い糸
「それに美しい」
ボッと赤くなった遥に、松本良順は大きく笑った。
「あなたの目が大好きだ。強く強く汚れたところも、清いところも見て、強く光るその目が大好きですよ」
松本良順は優しく遥に微笑みかけると、遥は照れながら、お礼を言った。
「あなたも部屋に戻れないでしょう。きっと今は逢瀬だろうし」
「そうですねυ」
いちいち恥ずかしくなる言葉に苦笑する。
「治療を手伝って頂ければ嬉しいのですが」
「もちろん!」
することがなかった遥は着物の袖を捲ってニッコリと笑った。