時のなかの赤い糸


***


「土方さんの馬鹿野郎」



ギュッと強く手を握りあった遥と永倉。

永倉は遥に聞こえないように呟いた。



(あんたの考えてることバレバレなんだよ)



止まらず歩き続けて、動揺している遥をずっとずっと引っ張った。





(俺は永久に新撰組二番組長だ。
何があっても遥を守り抜くから)




雨は次第に晴れていった。
















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