時のなかの赤い糸


「永倉さん!!それってあたしが邪魔だったってことですか!?」



確かに、聞きようによっちゃそうとれる。



「そうじゃない、ただ遥をもう危険な目には遇わせたくないんだ」



いつもいつもいつも


「それならどうしていつも何の相談も無しに話を進めてしまうんですか!!」




そんなに自分が頼れないのか、と遥の目が潤む。



「遥、新八は遥の為を思って」


原田が泣き出しそうな遥を必死に宥めると、永倉が息を吸いこんだ




「これから先、過ごせる時間は限られてる

確かに遥は武士だ。でも女であることにかわりはないっ

だから、家にいてほしい

これは俺の単なる願いだけど、聞いてほしい」




永倉の言い分も十分に理解できる。

ただ相談なしだったのが嫌なだけ。





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