時のなかの赤い糸
早く貰わんとばかり口をあける永倉に、遥は素早くチャーハンを投げ込んだ。
可愛くない遥の行動が可愛くて、永倉は何度も何度も繰り返す。
顔を赤めながらチャーハンを食べさせてくれる遥は何も言わなくて、目も合わない。
お皿からチャーハンがなくなって、二人揃って手を合わせた。
「ごちそうさまでした」
遥は顔を赤めたままいそいそと食器を台所に持っていく。
「新妻」
まさにそう、と永倉が言って頷いた。
「遥」
座ったまま声をかけると返事はないがヒョコッと遥が顔を見せた。
「温泉でも行こっか」