時のなかの赤い糸
嬉しくて笑みを溢すと、永倉も笑った
永倉は、初めて遥を見た時から、きっと。
お互いが気持ちを同じにしていたことは、この時は知るよしもない。
たとえ、生きた時代が違えど
誠の旗に集いしものたちと、過ごしたこの日々は変わらない。
何事にもかえることのないかけがえのない時間。
赤い糸は、繋がれようとしている。
そして今―――――――
もうひとつの試練が待っている。
お互いの気持ちを
分かりあうための、試練が。