~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ-
「ぎ、ギリギリだったな……」

 一番後に飛び込んだ麟紅の額から冷や汗が垂れ落ちた。

「ゆっくりしている暇はありませんよ! 早く『未完成の賢者の石』を回収してここを出ないければ!」

「そうです! カークさんや朽葉さんは今でも戦ってるんですから!」

 先に立ち上がった煽烙と茜の声に頷き、麟紅と藍奈も立ち上がった。

 廊下の先は螺旋階段で、狭く、ずいぶん奥深くまで続いている。

「ここを降りんのか?」

「しかないでしょ」

「転ばないようにしなきゃ……」

「急ぎましょう」

 全員一斉に頷き、煽烙を先頭に藍奈、茜、麟紅の順で後を続いた。

 長い螺旋階段を息せき切って下りきった先は、先ほどドラゴンがいたホールと同じくらい広く、何倍にも薄暗いホールだった。
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