俺の女に触るな!
「なあ、ヤヨ?」
「何だよ?そろそろ帰るか?」
「どっかホテルにでも泊まろっか?」
「はあ?どこ泊まろって?」
何でこんなに大きいのか意味不明のグラスになみなみ注がれたアイス・コーヒーに溜まり重なる氷をストローでガロガロ掻き回しながら、トモは大胆な提案をぶちかました。
「だからホテルだっつーの」
「あのねえ、食事同様無茶しちゃあ駄目ね。だいたいホテルに泊まる理由もカネもないでしょ。貰ったおカ……いや、その、ちょっと歩くとお家だよ」
「カネならあるし……」
「あんのかよ!準備万端だな!おめー」
「じゃ、ラブホにしよっか?」
「……」
「休憩、とか」
「ラブホってのはな、いいかガキ、よーく聞け、恋人たちがエッチ目的で行くとこなの。でね、てめーの場合義務教育なの。あたしも未成年なの。超ヤバいの。バレたら間違いなく追い返されちゃうの、シッシッて、それだけならまだゴメンで済むけど、場合によっちゃガッコかケーサツ呼ばれちゃうの」
「……ふん」
トモは目を寄せてようやくストローに口をつけた。
チューチュー。
わかってんのかな?こいつ。