キンダーガーテン四   ~私の居場所に~
「あぁ~あ。
明日はまたバスでお母さん達にからかわれるんだろうなぁ。」

お家ソファーで呟いていたら……

「明日は俺のバスだから良いじゃん。
唯ちゃんには、言わないよ。
それよりも、喜んでくれた?」

「うん、スッゴく嬉しかった。
大好きな子供たちに見守られてなんて。」

「美里ちゃんに踊らされた気がしないでもないけど………
あれ程『正式なプロポーズは、今度』って言っておきながら
クリスマスに、尋ちゃん達に背中を押された形でプロポーズをしたから
キチンと出来たらなぁって思ってたんだ。
一生の思い出だから、レストランじゃないけど………
何処か記憶に残るところでね。
さすがの俺も………
幼稚園の子供の前でするのは想像してなかったけどね。」って。

そうだったんだ。

だから、してくれたんだね。

「この間のキレイな指輪も大切だけど。
この少し小さい指輪も………
忘れることの出来ない、大切な指輪だよ。
先生………………悠人さん。
ホントにありがとう。」
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