ビロードの背中
ぼんやりと目を開けると、私の胸元に彼の髪が見えた。


右手で彼の頬を優しく撫でると、喜ぶ子犬のように私に唇を重ねてきた。



“まだ 男の子じゃないの・・・。”




―― 25歳。

年齢は大人だけど、私のために私を満たそうとする彼は、

“男の子”

のように、純に映った・・・。


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