12月の春、白い桜が降る。
今ならこんなにも彼女のことを思い出すことが出来る。

たくさんの思い出を、頭に浮かべることができる。

彼女にはそれが、いずれ出来なくなってしまう。


……愛する人に忘れられるってことが、こんなにも辛いことだったなんて。

彼女は僕が忘れてもなお、もう一度告白してくれて、僕ともう一度恋人になってくれた。


彼女は、僕にはもったいなさすぎるほど美しい人だ。

見た目だけじゃない、心も、仕草も、何もかも。
< 189 / 210 >

この作品をシェア

pagetop