やさしくしないで ~なぜか、私。有能な上司に狙われてます~
季節が変わった。
「とりあえず、ゴールデンウィークに引っ越しするまでは、頑張って通ったら」
さっさと引っ越しを決めなかった私に、大久保君が慰めてくれる。
グズグズしている私に彼は、理由も聞かずに世話を焼いてくれる。
貴重な友人で同期なのだ。
「うん」
「大丈夫だって。すぐに慣れるさ」
「うん」
庶務課に寄ったついでに、大久保君のところにも立ち寄った。
面倒見のいい彼に聞けば、だいたいのことがわかる。
「ありがとう」私は感謝を込めて言う。
体調を崩して、入院してたのも含め1年のブランクがある。
以前のようにやっていけるのか心配だった。
そういう時、彼のような、味方になってくれる存在は大きい。
「同期のやつらもほとんどかわりないし。大丈夫だよ」大久保君が励ましてくれる。
「だといいけど」大久保君は、優しいからそう言うのだ。
「それより、都、どこに配属か聞いた?」
「開発企画室」
「何、それ」
「そんな部署なかったっけ?」
「経営企画室ならあるけど?」
「大体、そんなの」
「それは、本社だよ。都が配属されるような部署じゃないよ」
「新しくできたのかな」
「そうみたいだね。名簿にも名前だけは載ってるけど。詳しいことは知らされてない」
「そうなんだ」
「とりあえず、ゴールデンウィークに引っ越しするまでは、頑張って通ったら」
さっさと引っ越しを決めなかった私に、大久保君が慰めてくれる。
グズグズしている私に彼は、理由も聞かずに世話を焼いてくれる。
貴重な友人で同期なのだ。
「うん」
「大丈夫だって。すぐに慣れるさ」
「うん」
庶務課に寄ったついでに、大久保君のところにも立ち寄った。
面倒見のいい彼に聞けば、だいたいのことがわかる。
「ありがとう」私は感謝を込めて言う。
体調を崩して、入院してたのも含め1年のブランクがある。
以前のようにやっていけるのか心配だった。
そういう時、彼のような、味方になってくれる存在は大きい。
「同期のやつらもほとんどかわりないし。大丈夫だよ」大久保君が励ましてくれる。
「だといいけど」大久保君は、優しいからそう言うのだ。
「それより、都、どこに配属か聞いた?」
「開発企画室」
「何、それ」
「そんな部署なかったっけ?」
「経営企画室ならあるけど?」
「大体、そんなの」
「それは、本社だよ。都が配属されるような部署じゃないよ」
「新しくできたのかな」
「そうみたいだね。名簿にも名前だけは載ってるけど。詳しいことは知らされてない」
「そうなんだ」