やさしくしないで ~なぜか、私。有能な上司に狙われてます~

キスの合間に、
「好きよ。愛してる」と
ありったけの甘い言葉を耳元でささやいた。

彼の身体か緊張して固くなるのを感じた。
彼の耳が段々赤くなってくるのが分かる。

「ダメだ。顔を上げるな」
反応が見たくて。彼の顔をのぞき込もうとして止められた。

「だって、上げなきゃあなたの顔が見えない……」
それに、恥ずかしがってるこの人の顔が見たい。
「だめ、見るな」
「顔、本当に赤いけど……どうしたの?」
「何でもない」

「ああ、分かった。侑介さんって甘えられるの苦手なんだ」
「苦手じゃない。慣れてないだけだ」赤い顔していっても、全然説得力がない。
「どう違うのよ」
赤くなった耳たぶに、追い打ちをかけるようにキスをする。
「嫌いじゃない。ただ、急に名前で呼ばれるのは困る」
「名前で呼ばれるのいや?」困った顔をして、のぞき込む。
「嫌じゃない」

「これまで、甘えてこなかったのがいけなかったんだわ。反省してるの。
侑介さんは、甘えられるのが苦手だって勝手に思ってたの。けど、こんなにとろけちゃうなんて、知らなかったわ」
「とろけてなんかいない。慣れてないだけだ」

「それなら、ここにお揃いのマグカップ置いていい?」
「好きにすればいい」
「お揃いのセーター着て歩こうか?クリスマスみたいな真っ赤の」
「それは止めてくれ」
「着てくれたら、ここに住むのを考えてもいいわ」
「……一応、考えておく」


【END】
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