やさしくしないで ~なぜか、私。有能な上司に狙われてます~
「えっと……」
「あっ、ごめん。来てもらったついでで、悪いけど、営業の水口もサポート課に来てもらいたがってたけど、帰りに寄ってくれるかな?」
「ええっ?」
「ごめん。電話かかって来た」
彼は、あっちだよと指で示しながら、ポケットから携帯を取り出す。
岡先輩は、電話に出るためにくるんと後ろを向いた。その背中の後ろに立っている私のことなどすっかり忘れてしまったみたいに、愛想のいい声で話し出した。
私は、仕方なく営業部の奥にある水口さんのところまで行った。岡先輩は、水口さんに手を振って私の存在を知らせてくれた。
これでは、一度自分のデスクに戻ることはできない。
まずい。どんな内容か聞かずに引き受けてしまった。
私は、別口の用事を頼まれても、手に負えない内容なら、早紀先輩に助けを求めることになっている。
水口さんのことは、直接知っているわけではない。すごくきれいな人だと言われている。しかも、営業でバリバリ働く有能な人らしい。聞かなかったことにして、一旦引き上げようかな。
疲れたし。そうしよう。
私は、回れ右をした。
後ろからタイミングよく声をかけられた。
「あっ、ごめん。来てもらったついでで、悪いけど、営業の水口もサポート課に来てもらいたがってたけど、帰りに寄ってくれるかな?」
「ええっ?」
「ごめん。電話かかって来た」
彼は、あっちだよと指で示しながら、ポケットから携帯を取り出す。
岡先輩は、電話に出るためにくるんと後ろを向いた。その背中の後ろに立っている私のことなどすっかり忘れてしまったみたいに、愛想のいい声で話し出した。
私は、仕方なく営業部の奥にある水口さんのところまで行った。岡先輩は、水口さんに手を振って私の存在を知らせてくれた。
これでは、一度自分のデスクに戻ることはできない。
まずい。どんな内容か聞かずに引き受けてしまった。
私は、別口の用事を頼まれても、手に負えない内容なら、早紀先輩に助けを求めることになっている。
水口さんのことは、直接知っているわけではない。すごくきれいな人だと言われている。しかも、営業でバリバリ働く有能な人らしい。聞かなかったことにして、一旦引き上げようかな。
疲れたし。そうしよう。
私は、回れ右をした。
後ろからタイミングよく声をかけられた。