やさしくしないで ~なぜか、私。有能な上司に狙われてます~
課長がキスがうまいと言っても、このまま流されちゃだめ。
とにかく、課長の腕から逃れようと私は、もぞもぞと体を動かす。
私の様子を見て、課長が笑った。
「どうした?くすぐったいのか?
それとも、急に恥ずかしくなったのか?」
クスクス笑い声が漏れてくる。
課長は私が体を動かせるだけ、腕を緩めてくれた。
「大丈夫か?」
こめかみに優しくキスしてくれる。
こうして、私が慌てふためいているのを、課長は楽しんでいるように見える。
「いえ、あの……」
私は、想像力たくましい方かもしれない。
でも、課長とキスしてる場面は、想像できなかった。
当たり前だ。課長は、課長なんだから。
「かわいい……」
かわいいですって?
小さな子供にするように、何度も、ほっぺたにチュッとキスをされる。
からかわれているんだろうか?
見つめられてると、恥ずかしさが、一気に倍増する。
「あ、あの……シャ、シャワー浴びませんか?」
エンドレスに続くキスに戸惑いながら言う。
目の前の現実について行けない。
「あの……」
激しいしいキスを受けて、言葉が飲み込まれて行く。
キスが終わるまで。
息をするために、課長が顔をあげるのを待った。
課長と目が合う。
「起きるか。この体勢きついな。
ベッドが小さいんだ」
「すみません」
岡先輩より、一回り大きな体をした課長は、膝を折り曲げるようにして寝ていた。
「君が謝ることじゃない」
彼は、私を抱いたまま起き上がった。