強気なサッカー選手の幼馴染みが、溺愛彼氏になりました



 「こんな事とか、これ以上の事をしたい、自分のものにしたいって思うぐらいに、好きなんだ。」


 そういうと、秋文は小さく千春の鼻に唇をつけた。

 あまりの突拍子もない秋文の行動に、千春はキスされた鼻を両手で押さえながら、口をあんぐりと開いなまま固まってしまった。


 「秋文………。どうして……。」
 「おまえが幸せになるなら、俺の気持ちは伝えない事にしてた。けど、おまえ、男選ぶの下手すぎる。……俺、我慢しないことにしたから、覚悟しとけよ。」
 「………。」
 「今度、返事聞かせて。遠征から帰ってきたら、また来るから。」


 その後、秋文はもくもくと夕飯を食べて、すぐに帰ってしまった。その間、秋文が何度か話しを掛けてくれたけれど、千春は上の空になってしまっていた。

 秋文の気持ちを知って、自分がどうしたいのか。
 全く考えられなかったのだった。

 



 




 「で、そこで私が呼ばれたわけね。」
 「立夏ーーー!助けてよぉー。どーしよぉー………。」

 秋文に告白された次の日。
 仕事終わりに、千春は立夏と会ってた。

 昨日は、一人で考えてみたものの、自分の気持ちがわからなくなり、親友である立夏に千春は連絡をしてしまった。「もーしょうがないな。」と、言いながらも会いに来てくれるのが、立夏の優しい所だった。


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