今夜、色のない君と。
そんな僕を光世は無視して、絵を見つめている。
「…へぇ。綺麗だな、この女のコ」
「あ、それ僕も思った……っていうか僕の後ろ立たないで」
僕と光世との距離はゼロセンチと言っていいほど近い。
光世は何も言わずに、その絵を見つめたまま僕の横に来た。
「ふうん。やっぱここってなんか不思議っぽいこと起こりそう」
「…なんで?」
やっぱり光世もこの絵に何かを感じているんだろうか。
「ん〜……なんとなく?」
ひょっとしたら僕と同じことを思ってるのかもと考えたけど、
そんなのはあっさり砕かれた。