今夜、色のない君と。



「………」


「………えっ…と…」


「………」


「……あの、ごめんなさいいきなり。ほんとに……申し訳ないことをしました」



立ち上がり、頭を下げながらそう言った女のコ。



いまだに声が出ない僕。



なんでかって?



「…?…あの、大丈夫ですか…?」



そう言って僕を心配そうに見つめてくる女のコの目も、顔も、腕も足も…。




色がなかった。





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