好きの代わりにサヨナラを【蒼編】《完》
顔つきが引き締まったというか、表情が変わったというか、以前のほのかとは少し違う。
大人の色気まではいかないけど、より女らしくなったように見える。
やっぱり、好きな男でもできたか。
俺が知らないうちに他の男と付き合っているのか。
だから真面目なほのかが俺の家に勉強に来ることもなくなり、夏休みの宿題すらギリギリまで手をつけなかったんじゃないか。
受験生のほのかが勉強を放り出してまで夢中になっているのは、どんな男だろう。
ほのかが女になって嬉しいはずなのに、それが他の男のためだと思うと俺は許せなかった。
「……何?あたしの顔になんかついてる?」
内心イラつきながら観察していた俺の視線に気づいたのか、あいつはキョトンとした顔で俺を見上げた。
大人の色気まではいかないけど、より女らしくなったように見える。
やっぱり、好きな男でもできたか。
俺が知らないうちに他の男と付き合っているのか。
だから真面目なほのかが俺の家に勉強に来ることもなくなり、夏休みの宿題すらギリギリまで手をつけなかったんじゃないか。
受験生のほのかが勉強を放り出してまで夢中になっているのは、どんな男だろう。
ほのかが女になって嬉しいはずなのに、それが他の男のためだと思うと俺は許せなかった。
「……何?あたしの顔になんかついてる?」
内心イラつきながら観察していた俺の視線に気づいたのか、あいつはキョトンとした顔で俺を見上げた。