好きの代わりにサヨナラを【蒼編】《完》
オーディション
オーディションに応募したことすら忘れてしまった頃、急に彼女から呼び出された。
いつもならアポなしでインターホンを鳴らすあいつが、わざわざ俺を呼び出すとか一体何の用事だろう……
俺は少し緊張しながら、子どもの頃一緒に遊んだ公園に向かった。
「久しぶりだね。ここに来るの……」
鉄棒に寄りかかって俺を待っていた彼女が顔を上げる。
いつものジーパンにダボっとしたTシャツを着ていたあいつとは印象が違う。
少し肩を出したTシャツにミニスカートをはいた彼女に、なぜかドキドキしてしまう。
「……おう」
『待たせて悪かった』とか『今日可愛いじゃん』とか気のきいたセリフが思い浮かばず、ぶっきらぼうにうなずく俺。
彼女とは視線を合わせず、俺も鉄棒に寄りかかった。
いつもならアポなしでインターホンを鳴らすあいつが、わざわざ俺を呼び出すとか一体何の用事だろう……
俺は少し緊張しながら、子どもの頃一緒に遊んだ公園に向かった。
「久しぶりだね。ここに来るの……」
鉄棒に寄りかかって俺を待っていた彼女が顔を上げる。
いつものジーパンにダボっとしたTシャツを着ていたあいつとは印象が違う。
少し肩を出したTシャツにミニスカートをはいた彼女に、なぜかドキドキしてしまう。
「……おう」
『待たせて悪かった』とか『今日可愛いじゃん』とか気のきいたセリフが思い浮かばず、ぶっきらぼうにうなずく俺。
彼女とは視線を合わせず、俺も鉄棒に寄りかかった。