ドラマチックな恋は、突然に。
『わかりました。行きます』と返して、会う日時を決めた。

ーー当日、公園に行くと、

「来てくれて、ありがとうございます」

と、待っていてくれた彼が頭を下げた。

他人行儀な話し方に、もう前みたいには話せないんだと思う。

「そんな風に言わないで、私もちゃんと話さないとって思ったから」

彼が首を縦にこくりと頷いて、「そこのベンチで話しませんか?」と、促した。

ベンチに並んで座り、互いに黙り込む。

何から話していいかもまるでわからないでいるのに、先に口を開いたのは彼の方だった。


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