ドラマチックな恋は、突然に。
「じゃあ、これで……もう連絡もしませんので」
立ち上がる彼に、弾かれたように一緒にベンチを立った。
「…あの、私の方こそありがとう」
伝えると、彼が、
「……志穂さん」呼んで、
「一つだけ、お願いを聞いてもらってもいいですか?」
と、私の顔を見つめた。
「…うん…何?」
「……一度だけ、抱きしめさせてください」
返事を待たずに、ふわりと腕の中に私を抱いて、
「ごめんなさい、ありがとう。これで本当にさようならですね」
耳元に囁くと、そっと離れた。
手を振って彼が遠くなっていくのを、目で追いかけながら、
ああ、ちゃんと別れさせてくれたんだと感じていた。
彼は彼なりに別れを気にしていて、私の気持ちにもけりをつけさせてくれた……。
……大人だな、と感じた。
もしかしたら、私なんかより年下の彼の方がずっと大人だったのかもしれなかった。
立ち上がる彼に、弾かれたように一緒にベンチを立った。
「…あの、私の方こそありがとう」
伝えると、彼が、
「……志穂さん」呼んで、
「一つだけ、お願いを聞いてもらってもいいですか?」
と、私の顔を見つめた。
「…うん…何?」
「……一度だけ、抱きしめさせてください」
返事を待たずに、ふわりと腕の中に私を抱いて、
「ごめんなさい、ありがとう。これで本当にさようならですね」
耳元に囁くと、そっと離れた。
手を振って彼が遠くなっていくのを、目で追いかけながら、
ああ、ちゃんと別れさせてくれたんだと感じていた。
彼は彼なりに別れを気にしていて、私の気持ちにもけりをつけさせてくれた……。
……大人だな、と感じた。
もしかしたら、私なんかより年下の彼の方がずっと大人だったのかもしれなかった。