わたしは君を忘れない

失礼な人

ガラガラガラッ
『失礼します』
いまの時刻は12時50分。
わたし花瀬結は今日も図書室に来た。
実を言うとわたし図書委員だし図書局って部活の
局長だったりするんだ。
だから図書に関しては結構詳しかったりする。
ギコギッ
あぁまた鳴った。
このわたしがいつも座る椅子は
座るたびにキゴギッってなるんだ。
なんか嫌なんだよな
ガラガラガラッ
あっ、人来たメモメモ…
ギッ
『え…っ』
今来た人私の隣に座った。
この人図書委員なのかな?
まぁ、いっか。
この学校の図書委員は
立候補制で組ごとにとか関係なく
決めてるんだ。
「あの」
あ、借りる人かな?
『はい…がく』
『学年と出席番号は?』
「○○組○○です」
『…はい。できた、持って行っていいっすよ』
「ありがとうございます」
ガラガラガラッ
この人…案外できるみたい?
というか手慣れてなかった!?
『キミさ、図書委員?』
『は…』
この人何言ってるの?図書委員だからここ座ってるんじゃん!
『はい、そうですけど』


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