大江戸シンデレラ

「……ところで」

男——広次郎が多喜に問うた。

「叔母上、そなたの云うこの者の『罰』とやらは……叔父上も御承知のことであるのか」

一瞬にして、多喜の顔が色を失くした。

< 180 / 460 >

この作品をシェア

pagetop