大江戸シンデレラ

(あく)る日より、美鶴は島村家の向かいにある千葉家に日参して、刀根から武家の女子(おなご)としての物云いと共に、作法や心得も学ぶこととなった。

刀根の教えは、同じ組屋敷に住む歳若いおなごたちであらば音を上げる厳しさだと評判であった。

されども、幼き頃より吉原の(くるわ)で歌舞音曲のお師匠から性根(しょうね)を叩き込まれていた美鶴にとっては、恐るるに()るものではなかった。

そして日を追うにつれ、徐々にではあるが武家の言葉を話せるようになってきた。

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