大江戸シンデレラ

美鶴のくちびるから首すじにかけて、夫のくちびるが這っていく。

その間に、襦袢(じゅばん)を支える腰紐(こしひも)も解かれて、はだけた胸元に大きな手が入ってくる。

襦袢が、完全に開かれた。

島村の家ではろくに食べることができなかったゆえ、いつの間にか痩せぎすの身体(からだ)になっていた。

されども、乳房だけは目方が落ちなかったのか、今でもたわわに実っている。

大きな手のひらにすっぽりと包まれて、やわやわと揉みしだかれる。

突端が、だんだんと固くなっていく。

すると赤子のように、ぱくり、と口に含まれ、ちう、と吸われた。


「……あっ……ぅん……ぁあ……」

思わず、美鶴のくちびるから、せつなげな声が漏れる。

まったく力が入らず、されるがままだった。

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