停留所で一休み
そう言えば私、大和君に憧れていた時期もあったな。

「出海ちゃんも見間違えたよ。きれいになったな。」

そんなセリフも、サラッと言える彼はすごい。

「そんなことないよ。」

お世辞と分かっていても、ついニヤけてしまう。

「そろそろ、中に入ろうか。」

弥生が私達を誘う。


「ギっちゃん、いるかな。」

「いるいる。肇(ハジメ)がここの料理、作ってるんだって。」

「まともなもの作れるんだ。扇ッチ。」

大和君も、笑っていた。


私に、ギッちゃん。

弥生に、肇(ハジメ)。

大和君に、”扇ッチ”と呼ばれる彼は……


「いらっしゃい!!」

店の中に、一際大きい声が響き渡る。
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