停留所で一休み
「来たよ。肇(ハジメ)。」

弥生が声をかけた、この居酒屋の2代目。

扇谷肇(オウギヤ ハジメ)のことだった。


「おお~、懐かしい顔が一人。」

ギッちゃんは、私を見た。

「覚えてくれてたんだ、ギッちゃん。」

「当たり前だろ。小学校から高校まで、一緒だったんだから。」

本村君も小学校から高校まで一緒だと言っていたが、どちらと言うと、私はギッちゃんの方をよく覚えていた。


「ところでメンバー、一人足らんのでは?」

ギッちゃんがみんなの後ろを、気にしている。

「もう一人?」

私は気になって、弥生に聞いた。

「ああ、もうすぐで来ると思うよ。」

そう言って弥生は、カウンターの席に座った。
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