停留所で一休み
私は部屋の前で一呼吸すると、ドアをノックする。

「入りなさい。」

部屋の中から、部長の声がした。

「失礼します。」

私が部屋の中に入ると、部長は笑顔で迎えてくれた。


「来たな。」

「はい、おはようございます。」

何を話したら良いか分からなかったけれど、すぐ持ってきたお土産の事を思い出した。

「あ、部長。これ、お土産です。」

「すまんな。」

部長は、お土産を嬉しそうに、受け取ってくれた。

「いえ。こちらこそ、長い間休暇を頂いて、ご迷惑おかけしました。」

すると部長は、お土産を見ながら、こう言った。

「……リフレッシュ、できたか?」

こうなる事が、最初から分かっていたような笑顔。

「はい。」
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