停留所で一休み
真恵叔母さんは、やっぱりという顔をする。

「一香ちゃんも結婚して、子供も二人いるでしょう?克己君だって、結婚が近いって言うじゃない?」

もう一つ。

叔母さんというのは、どうしてこんなにも、周りの情報を一早く仕入れらるんだろうか。

面倒くさい人材でなければ、うちの部署にも一人欲しい。


「出海ちゃん?」

「は、はい?」

「もう。叔母さん、心配しているのよ?」

そこで思う。

小さな親切、余計なお世話。

「女の幸せってね、出海ちゃん。結局は結婚して、子供を産むことなのよ。」

だから真恵叔母さんのところには来たくないんだよね。

今迄の私の生き方、全否定されてるみたいで。
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