追憶日和
「あー、お腹減っちゃった。何か食べて帰ろう?」


と、正典の腕に手を絡ませる。


「そうだな。――いや、やっぱり駄目だ。俺、用があるんだ」


正典は申し訳なさそうに美江を見た。


「それじゃあ、仕方ないね。また今度行こう」


美江は、正典の肩をポンと叩いて微笑んだ。


< 3 / 13 >

この作品をシェア

pagetop