恋する24時 2

「人の価値観って、変わるものだし、本当にその子が幸せになりたいなら、選ぶ男の人もきっと変わって来るんじゃないかな?」



「……」



「破滅願望があるとか、最初からクズな男の人が好きなワケじゃないんでしょ?」



「は、はい」



「じゃあ、話とか愚痴は聞いてあげて、別れたいのに別れられなくなったら、由似が力を貸してあげらるようにすれば?」




 えっと、そう言うもの?



 もっと、何かしてあげたり

 考えてあげられることがないか

 悩んでいたつもりだったけれど……。




「女の子って、相談しているようで、話を聞いてほしいダケだったりするんだよね、ダメな男だからヤメロっていっても別れないし、アドバイスしてもその通りするとは限らないし……」




 アタシの顔を見て

 伊織さんが仕方ないって笑って

 こう言った。




「……」




 確かに、友達も

 別れろって何回言ってもそのままだし

 アドバイス的なことを言っても

 していたとは思えない。



< 20 / 186 >

この作品をシェア

pagetop