恋する24時 2
「人の価値観って、変わるものだし、本当にその子が幸せになりたいなら、選ぶ男の人もきっと変わって来るんじゃないかな?」
「……」
「破滅願望があるとか、最初からクズな男の人が好きなワケじゃないんでしょ?」
「は、はい」
「じゃあ、話とか愚痴は聞いてあげて、別れたいのに別れられなくなったら、由似が力を貸してあげらるようにすれば?」
えっと、そう言うもの?
もっと、何かしてあげたり
考えてあげられることがないか
悩んでいたつもりだったけれど……。
「女の子って、相談しているようで、話を聞いてほしいダケだったりするんだよね、ダメな男だからヤメロっていっても別れないし、アドバイスしてもその通りするとは限らないし……」
アタシの顔を見て
伊織さんが仕方ないって笑って
こう言った。
「……」
確かに、友達も
別れろって何回言ってもそのままだし
アドバイス的なことを言っても
していたとは思えない。