恋する24時 2
「本当、ですね……」
何だか、色々難しく考えていた自分が
友達の悩みで、がんじがらめに
なっていたんだと感じた。
「自分が納得するまで行きつかないとダメなのか、人それぞれだから分からないけど、本気で助けてって言われない限りは、話を聞いてあげるだけでいいと思うよ?」
「それって、……伊織さんの、経験則ですか?」
「ふふ……、どちらかと言うと、アドバイス聞かない友達の方だったね」
うわぁ……
いたずらっ子みたいに笑って
舌を出す伊織さんが
可愛くて、見とれてしまう。
「だから、そのお友達のコトで、由似が恋愛から遠ざかるのは勿体ないって、思うよ?」
そっか……
伊織さんと話して、ずいぶん
気が楽になった気がする、……でも
「……好きな人さえいないので、近くも遠くもない状態です」