恋する24時 2
キャ、キャパオーバーだ!!
「△■○◆〒◎●∞▼~」
「――…て言う、準備?」
ふふ……、と伊織さんは
優しく笑って言ったけど
内容が全然優しくない。
「イキナリ、……な、難易度高いッス」
「そうだね、でもコレ女の子は無意識でやってるコトだよ?」
「無意識!?」
「幼稚園の女の子でも、意識した男の子の前で可愛く見せようと、リボン直したりとか可愛い仕草とかするらしいよ? 姪っ子の話だけどね」
アタシ、……幼稚園以下の
女子力レベルですか!?
「れ、恋愛とか、出来る気がしなくなりました……」
「あはは……、少しずつでいいんだよ? だって、今好きな人もいないんだから」
「……はい」
「ただね、彼が出来たとたん全部が現実になって、待ってくれないから……、心の準備しておくといいよ? 由似の年だと、相手も初めてだと思わないし」
うっ、そう、だよね……。