恋する24時 2
「じゃあ、由似がこれから好きなる人のために、準備するくらいでいいんじゃない?」
「準備?」
「うん、心とか、カラダとか?」
お、大まか過ぎて
イマイチわからない……。
アタシのリアクションで
伊織さんは
ん~……、と
わかりやすく説明しようと
少し目を閉じて考えてくれた。
「ん~、由似は今大好きな彼がいたとして、明日デートする為の、自分を一番キレイに見せる洋服はある? 下着は? 靴は? 鞄は?」
へ?
予想外の質問に、アタシは
あわてて頭を横に振った。
「2人きりの時、何を話す? 何処まで自分を出す? 隠す? 彼にどんな風に見られたい?」
「……」
そ、そんな事
考えた事ないんだけど……?
「求められた時、流されないでいられる? キスは出来る? 彼の前で服が脱げる? 残念な下着じゃない? 無駄毛の処理は完璧? お肌カサカサじゃない? 」