恋する24時 2

「じゃあ、由似がこれから好きなる人のために、準備するくらいでいいんじゃない?」



「準備?」



「うん、心とか、カラダとか?」




 お、大まか過ぎて

 イマイチわからない……。



 アタシのリアクションで

 伊織さんは

 ん~……、と

 わかりやすく説明しようと

 少し目を閉じて考えてくれた。




「ん~、由似は今大好きな彼がいたとして、明日デートする為の、自分を一番キレイに見せる洋服はある? 下着は? 靴は? 鞄は?」




 へ?

 予想外の質問に、アタシは

 あわてて頭を横に振った。




「2人きりの時、何を話す? 何処まで自分を出す? 隠す? 彼にどんな風に見られたい?」



「……」




 そ、そんな事

 考えた事ないんだけど……?




「求められた時、流されないでいられる? キスは出来る? 彼の前で服が脱げる? 残念な下着じゃない? 無駄毛の処理は完璧? お肌カサカサじゃない? 」


< 22 / 186 >

この作品をシェア

pagetop