恋する24時 2

『うんお疲れさま、変更があったから、急いで連絡入れたんだけど、スマホ全然見てなかったでしょ? って言うか、その公園は暗いから今通っちゃダメだよ?』




 あっ……、そう言えば。



 夜はあまり通らないようにしてたのに

 忘れてたな……。



 急いで帰ろう。




「……すみません、慣れない事に色々していて、スマホチェック忘れていました」




 通話をしたまま

 少し足を速めて

 まわりを確認すると……。



 えっ?



 2メートルくらい後ろに

 パーカーのフードを被った男の人が

 ゆっくりと近づいてきていて……。




「……」




 暗い、はずなのに

 スマホ画面の明かりが当たって

 浮かび上がる。



 その、口元だけが

 うっすらと笑っていて……。




 背筋が、ゾワッとした…――




 本能で、何かがヤバいと感じた。



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