僕は彼女の名前をまだ知らない
「わー!たくさん乗り物あるねー」


「君の目は腐ってんの?
ここにあるのはコーヒーカップとあれだけ。」


そう言った僕は、空中を、自転車を漕いで進んでいくあの乗り物を指差した。

人がいないからか、一台も動いていない。



夏休みで、水族館はあんなに混んでいたというのに、こんなに空き空きで大丈夫だろうか。

いや、まず乗り物は動くのだろうか。



そんな心配をしながら、彼女に尋ねた。
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