僕は彼女の名前をまだ知らない
「寛輝、それ、誰に聞いたの?」


「親戚のおばさんが。
何年か前に言ってた。」




お母さんは静かに息を吐きながら首を振った。




「違う。全然違う。」



そしてお母さんは僕を見た。








「寛輝。
今から本当のことを教えてあげる。」
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