僕は彼女の名前をまだ知らない
今日、仲直りして、もっと距離が近くなって、明日は一緒に春っぽいことをして……
そうやって、もっと彼女のことを知って、もっともっと彼女を好きになるはずだった。
なのにどうして…

お母さんの言うことがわからないわけじゃない。

女手一つで僕を育てて、僕の本当のお母さんのことで、周りの人から散々言われて。
そうして苦労してきたお母さんだから、あの言葉はきっと今までの経験から出たことだろう。
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