True Heart
「服は私のを貸してあげるからさ!

メイクも髪型も私がやってあげるからさ!」

身長は確かに同じくらいだけど、体型はゆかりの方が華奢である。

「妹の目から見てもお姉ちゃんはいい顔をしているんだし」

「何それ、私がブサイクだってバカにしているの?」

ムッとなって言った私に、
「そうは言っていないわよ。

お姉ちゃんは素材がとてもいいから、キレイに変身できるよ」

ゆかりは言い返した。

「お姉ちゃんもさ、たまにはこう言う場所に顔を出して相手を探した方がいいよ。

とにかく、その日は何があっても絶対に予定を入れないでね」

ゆかりはそう言うと、玄関へと足を向かわせたのだった。

バタンとドアが閉まったのと同時に、私は息を吐いた。
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