True Heart
そんなこんなで当日を迎えた。

「お先に失礼しまーす」

勤務先であるスーパーマーケット『ハッピーマン』を後にすると、私は駐輪場へと足を向かわせた。

少し買い物をしてから帰ろうかなと思った時、
「お姉ちゃん」

聞き覚えのある声に嫌な予感がして視線を向けると、
「ゲッ…」

駐輪場にゆかりの姿があった。

私は彼女に駆け寄ると、
「ちょっと、仕事はどうしたのよ?」
と、声をかけた。

「適当にウソをついて半休にしてもらった。

お姉ちゃんのことだから逃げるだろうと思って直接迎えにきたの」

「はあ?」

何それ、ホラー映画かよ。

「大丈夫大丈夫、お姉ちゃんを会場まで送ったら食事に行くから」

「いや、別にそこまでしなくても…」

「ほら、行くよ行くよ」

ゆかりに連行されるように、私は駐輪場を後にした。
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