しあわせ食堂の異世界ご飯3
しかしライナスはそんなことは微塵も気にするそぶりはみせず、挨拶を返した。
「ああ! ご挨拶が遅れてしまいまして、すみません。いつもリズがお世話になりっぱなしですみません。ライナスと申します」
「いえいえ。リズちゃんにはこっちが元気をいただいているほどですから。毎日がとても楽しいです」
 ふたりでぺこぺこ頭を下げながら挨拶をする姿を見て、この先も上手くやっていけそうだと安心する。
 身分や立場が上であることを理由に威圧的に出る人は一定数存在する。ライナスがそういう部類であれば面倒だと思ったが、そういったことはなさそうだ。
(ライナスさんがいい人でよかった)
 さすがはリズのお父さんだとアリアは安心して、今度はほかの料理も勧めた。

 気づけばすっかり遅い時間になってしまい、リズが小さなあくびをしてうとうと眠そうにしている。
 いつもは寝ている時間だったのかもしれない。
「リズちゃん大丈夫ですか?」
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