しあわせ食堂の異世界ご飯3
このまま朝まで止まない場合は、仕事の時間を少し遅らせた方がいいかもしれない。朝の早い時間だと、道の雪かきが終わっていないことが多いからだ。
 しかし寝ている娘を早くベッドで寝かせてあげたいとも思う。
「リズ、リズベット。……かなり熟睡しているし、一度書類を取りにいってから屋敷へ戻っても大丈夫か」
 もし眠りが浅いようであれば考えたが、屋敷に着くまで寝ていてくれるのであれば仕事の書類を取りに行ってもいいだろう。
 早朝に雪で馬車を出せないかもしれないことを懸念して、ライナスは家で仕事をすることにする。
 御者に声をかけて、目的地の変更を伝えた。

 それから馬車が到着した場所は、王城だ。
 一度門で入場の確認をするために、馬車が停まる。
「……そういえば」
 ライナスはふと先程の誕生日パーティーのことを思い出す。同時に、食事に行くと言ったことも。
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